CML の Breakout Tool について

ネットワーク
この記事は1年以上前に書かれたものです。 情報が古い可能性があります。

前回の記事 CML2 触ってみた の続きです。(ESXi にデプロイした環境での説明になります。)

CML2 には Breakout Tool というツールがあります。これはローカルの PC をプロキシにして、CML2 のラボの端末にコンソール接続ができるようになる機能です。

つまり localhost:9000 に telnet 接続することで CML2 のノードにコンソール接続で操作できます!!!

Using and Configuring Cisco Modeling Labs 2.0 - Breakout Tool [Cisco Modeling Labs]
Breakout Tool

ちなみに CML に SSH するとコンソールサーバ代わりに使うこともできます。(https://sig9.hatenablog.com/entry/2020/05/13/000000

それでは使い方をみていきましょう。

まず CML2 の Lab Manager で右上の Tools から Breakout Tool を選択します。

クリックすると、Breakout Tool の説明ページが表示されます。このページの一番下に各 OS 用の実行ファイルのリンクがあるので、ダウンロードします。

実行ファイルは適当な場所に保存します。

この実行ファイルは CLI から使用するので、コマンドプロンプト(もしくは Powershell, Mac の Terminal など)で保存したディレクトリに移動します。(C:\ 配下がいいかと思ったのですが、ツールのファイル生成ができないので Desktop などのほうがいいようです。)

breakout コマンドの使い方は主に4つで breakout {config | init | ui | run} です。

各コマンドの説明は上のリンクを参照ください。

breakout ui コマンドを実行します。

> .\breakout-windows-x86_amd64.exe ui
Starting up...
W0514 00:51:01.322913   29896 run.go:238] open labs.yaml: The system cannot find the file specified.
Running... Serving UI/API on http://[::1]:8080, Ctrl-C to stop.

これで breakout tool のローカルサーバが起動します。ブラウザで localhost:8080 にアクセスします。(ipv6 環境がある場合 [::1]:8080 になるようです。)

Breakout UI の画面が表示されます。まず上部のメニューにある Configuration から設定を行います。

Controller address に CML2 の IP アドレス、Username, Password を適宜入力します。

Verify TLS certificate は証明書を設定していない場合(自己証明書のままの場合)接続エラーになるのでオフにしておきましょう。

他はデフォルト値で大丈夫です。Save をクリックしましょう。

(余談ですが、breakout tool を実行したフォルダに config.yaml が生成されます。)

Labs のページに戻って右上の更新をクリックします。

接続が成功すれば CML2 で作成した Lab のリストが表示されます。

Status を ON にし、クリックします。

これで設定は完了です。自動でローカルのポート番号とラボ内の機器のシリアル接続先が表示されます。

あとは Teraterm や Putty からローカルのポートに Telnet をすれば機器のシリアルを操作できます。

停止する場合はコマンドプロンプトで Ctrl + C を実行します。

いちいちコマンドプロンプトから起動するのはめんどくさいので、ショートカットにしておくといいかもしれません。

以上です~ (/・ω・)/

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